
令和3年大井町議会第2回臨時会、令和3年大井町議会第3回臨時会が開催されました。
主なものは、「令和3年度大井町一般会計補正予算(第1号)」で新型コロナウイルス感染症拡大に伴う関連の補正予算と「いこいの村あしがら活用事業」に伴う「6商工費、1商工費、2観光費 観光事業費 負担金、補助金及び交付金 水道事業費 28,545千円」等でした。
「令和3年度大井町水道事業会計補正予算(第1号)」は、この「水道事業費 28,545千円」の繰入に伴う補正予算でした。
なお、4月9日大井町議会第2回臨時会から4月15日大井町議会第3回臨時会に至るまでの経過等について以下のとおりである。
第2回臨時会から第3回臨時会までの経過
4月9日 第2回臨時会
動議(予算審査特別委員会)成立 (「水道事業費 28,545千円」について慎重審議を要するため。)
「令和3年度大井町一般会計補正予算(第1号)」、「令和3年度大井町水道事業会計補正予算(第1号)」を継続審議とする。
4月13日 予算審査特別委員会 開催
「令和3年度大井町一般会計補正予算(第1号)」に付帯決議を付し可決
「令和3年度大井町水道事業会計補正予算(第1号)」を可決
4月15日 第3回臨時会
予算審査特別委員会委員長報告どおり「令和3年度大井町一般会計補正予算(第1号)」に付帯決議を付し可決、「令和3年度大井町水道事業会計補正予算(第1号)」を同様に可決した。
本会議、予算審査特別委員会で特に注視したこと
「令和3年度大井町一般会計補正予算(第1号)」いこいの村あしがら活用事業に伴う水道事業費「28,545千円」は、仮布設工事のための費用であり、数年(5年)後に予定されている町道501号線の築造工事に合わせ本工事をしたいとの説明がされた。
約30,000千円の工事経費が数年後に移設となれば、さらに本経費以上の経費が投入されること、つまり、町税の二重投資になることの是非である。
仮布設箇所と再布設予定計画図 概要

問題点の指摘
予算審査特別委員会等で判明したことは次のとおりである。
⑴ 布設替えの予定地は、また民地であること。
今までも民地内に布設していたこと、その民地に対し水道事業者として権利設定をしていなかったことが今回の工事費の発生の基になっていることを考慮すると対応策を講ずべきである。権利設定がされていれば、事業者による補填が可能な事案であると推量するものである。
厚生労働省「水道施設設計指針」では、導水管路について次のように示している。
4.1.4 導水路線
導水路線の選定は、次の各項による。
- 幾つかの路線について、建設費などの経済性、耐震性、工事の施工性、維持管理の難 易性等を比較検討し、総合的に判断して決定する。
- 導水管路の布設は、原則として公道、水道用地とする。
- 導水管路は、原則として最小動水勾配線以下となるよう路線を選定する。
⑵ 二重投資の回避を図るべきであること。
⑶ 四季の里、農村公園についても水道施設の接続について課題があり改善を図る必要があることが判明したこと。
付帯決議の提案
「いこいの村あしがら」の活用事業に伴う本経費については、必要な経費と判断せざるを得ないが、経緯と今後の展望を考えた場合、町税(血税)の有効を活用を図るべきものと考え「付帯決議」を提案した。
事業展開における公私の曖昧さは、結局、後年度負担として町民の負担となることを考えると一層慎重な判断を町側に求めたい。
田村提案の付帯決議案に委員の意見を加味した委員会最終案の付帯決議は、以下のとおりである。
